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胸郭出口症候群とは? 原因と症状別の治療法

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胸郭出口症候群とは

手や腕をつかさどる神経や血管が圧迫され、肩から手にかけての痛み、痺れ、だるさ、握力の低下、手のむくみ、
などの症状が出るのが胸郭出口症候群です。

女性の方が男性よりも3倍なりやすく、20代から50代の方がかかりやすいとされます。

また、野球やバスケット、バトミントンなどの手を挙げる動作の多いスポーツで発症しやすいです。

 

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群の原因

手や腕の感覚をつかさどる神経は、「腕神経叢(わんしんけいそう)」と呼ばれ、

鎖骨下動脈と鎖骨下静脈という太い血管とともに肩まわりから腕にかけて走行します。

この腕神経叢と鎖骨下動静脈は、鎖骨、肋骨、胸郭などの間にある狭い隙間を通ります。

その隙間において、神経や血管が圧迫される、またはひっかかって牽引されることで、胸郭出口症候群が生じます。

これらのうち、神経が圧迫されるものを神経性、血管の圧迫によるものを血管性と呼びます。

 

胸郭出口症候群になりやすい人

生まれつき第1,2肋骨がくっついてしまう癒合症の方や、頚肋と呼ばれる頸椎から発生する本来は存在しない余剰骨、胸郭の形に異常がある方などは発症しやすいです。

また、なで肩や姿勢不良(頭が前に出た姿勢、背中が丸まる姿勢)などにより生じるとされています。

鎖骨骨折やむち打ちなどの外傷由来での発症もあります。

リュックサック、筋力トレーニング、肉体労働など、肩や首付近に継続的に負荷や疲労がかかり発症するケースもあります。

胸郭出口症候群の症状

胸郭出口症候群の症状は主に、神経性血管性に分けられます。

 

胸郭出口症候群 神経性

最たる症状として、肩から腕、手先にかけてのしびれがでます。
併発して、痛み、頑固な肩こり、腕の脱力や握力低下も起こり、腕が疲れやすいなどの症状もあります。

しびれは上腕・前腕の内側、手の小指、薬指に出やすいです。
神経を圧迫している場合では腕を上げるとき、神経を牽引している場合では腕を下げて重いものを持ったり、リュックサックを背負うことにより症状が出たす。

 

胸郭出口症候群 血管性

手や腕の冷たさ、血色不良(白くなるまたは青くなる)、浮腫み、腕を挙上すると痛みが出る、などが挙げられます。

 

 

胸郭出口症候群の治療

鍼灸治療

胸郭出口症候群は、神経、血管の圧迫で発症し、その影響で神経、血流の流れが悪くなり、痛みやしびれなどの症状が出るようになります。

その為、患部に鍼を打ち、神経、血流の流れを良くし、滞りをなくすことにより、痛み、しびれなどの症状を軽減させます。

また、患部の筋肉や関節が緊張し、神経、血管を圧迫している場合もあるので、その場合は、緊張している部位に鍼を打ち、緊張を和らげます。

 

骨格矯正

姿勢の悪さで、患部の神経と血管を圧迫している可能性もあるので、その場合、姿勢矯正を行います。

特に、胸部、肩、腕などが、内側に巻き込んでいたり、背中が丸まっていたりと、全体的に前傾姿勢となります。

前述した姿勢は、各部位での神経、血管を圧迫しやすい姿勢となりますので、その姿勢の歪みを矯正し、圧迫を軽減させます。

 

内臓調整

根本として、神経、血管の流れを司っているのは、内臓です。

神経、血管の圧迫云々の前に、内臓の働きが弱まると、イコールで神経、血管の流れも悪くなります。

そこで、内臓調整を行い、内臓の働きを活性化させ、神経、血管の促通性を上げ、滞りを改善させていきます。

鍼灸治療で神経、血管の流れを良くしても、骨格矯正で神経、血管の圧迫を軽減させても改善が見られない場合は、この内臓調整を行います。

 

まとめ

胸郭出口症候群は、肩こり、首こりと症状が似通っているため、楽観視し、放置していると、取り返しがつかないことになります。

治療をするにあたって、大事なポイントは、

早期に治療を開始する、原因を精査し、その上で原因ごとに最適な治療を行う、痛み、痺れが治まったからと言って、治療を終えない、

この三点です。

前述したように、治療を行えば、症状は必ず改善していきますし、再発も防げます。

胸郭出口症候群でお困りの方は、ぜひ一度、あおい針灸・整骨院の治療を受けてみてください。

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